2017-06

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アディのお気に入り

はじめまして。
ええ、私がアディリシアよ。アディでいいわ。
あなたが新任のハンターさんね。まぁ上がって、中で話しましょ。
今お茶淹れるわね。塩ミルクティーとウォ-ミル麦茶どっちがお好みかしら?

私は古龍観測所の研究員をしているの。…と言っても今はある事情でドンドルマには
居られなくなってしまったから、こうして故郷のジャンボ村に帰ってきたのだけどね。
いまでも毎日、村から気球に乗って観測を続けてはいるけど、まぁ気楽なものよ。
望遠鏡をのぞいて定期観測をしながら、気まぐれで周辺の狩猟行動中のハンターに
信号を送ったりね。それ以外は風の音を聴きながら本を読んで過ごしているわ。
私は研究員だから図書館の本は借り放題だしね。見晴らしの良い景色なんてとうに
見飽きてしまったし。あ、サボってるんだろうとか思ったでしょ?
支部から送られてくる資料や文献にだってちゃんと目を通してるんだからー!
むぅ、まぁいいわ。

最近読んで面白かった本?そうね、えーっと…。
あったわ、これよ。ふふ、流行りの恋愛小説なんかじゃないわよ?
れっきとしたハンターズギルド出版のハントノベル。
まあ、知らなくても無理ないわ。すっごくマイナーな本だもの。
著者はジュジュ=R=メーベルト。聞いたことないでしょ?
これはロックラックの図書館から取り寄せたものなのよ。

ロックラック、あなた行ったことある?すごく良い処らしいわよ!
え?埃っぽいところには行きたくない?ふふふっ。
確かに大砂漠のど真ん中に構えてる街ですものね。外に洗濯物なんて干しておけないかも。
でもね、私は行ってみたいと思ってるわ。
なんでも、ギルドの酒場は空の下にあるそうよ。星空を望みながら砂の浮かぶビールをあおるのも
乙なものでなくて?まあ、若い人には解らないか。
それにね、ロックラックはどこのギルドよりも流通が滑らかで、ハンターも暮らす街人もみんな
生き生きしているのよ。活気のある市場の風景、私大好き。歩くだけでワクワクするじゃない?
そうそう、もっとも興味深いのは大砂漠の古龍、峯山龍ね。まぁ、それが私の本分だしね。
峯山龍ジエン・モーランは、背中に希少な鉱石を多分に含んでいる事から豊穣の象徴とされている
のだけど、なんとロックラックではその狩猟を街を挙げてお祭りにしちゃってるのよ!
すごいと思わない?そんなのドンドルマでは考えられなかったこと。うん、なんていうのかしら。
古龍迎撃戦においてはどちらも危険なことには変わりないのだけど、砂の海から帰ってきた彼らは
とても晴れやかな顔をしているの。死線を越えた直後なのによ?信じられる?
あら、私も行ったことがないのになんでそんなことが言えるのかですって?
だって、この本に書いてあったんですもの。

本の内容自体はありふれたヘビィガンナーの狩猟記。特筆すべきものは取り立ててないわ。
狼の名を名乗る少年が重弩と向き合う中で得たものや仲間を語る、それだけの物語。
モンスターの攻略法だったり希少素材の入手法だったり…ハンターが欲しがるような情報なんかは
あまり書かれてないの。
著者もハンターだったみたいだけど、凄腕ということはなくて平凡なハンターだったみたいね。
ただ、猟装店を開くくらいだからお洒落には相当うるさい人物だったらしいわ。
それも見てくれが良いだけのお洒落じゃなくて、あくまで実戦的なお洒落に拘っていたそうよ。
ハンターとしてよりコーディネーターの方が有名だったんじゃないかしらこの人…。
ヘビィボウガンのことについては特に拘りを持っていたみたいね。
狼の少年には人気のある名銃やチューンアップスキルを積んだ猟装は持たせず、
ただ一挺の愛銃を背負わせて世界を巡らせるのよ。ハンターとしては異端よね。
それに、書いてるのはいつまでたっても流行らない通常弾や回復弾のことばかりだわ。
あなた興味ある?…言わなくてもいいわ。顔に書いてる。
とにかくね。都会で注目を集めるような、制限を強いて難関を打ち破る!とか、
強い武器やスキルでより早くモンスターを狩る!とか、そういう刺激的な物語なんかじゃないのよ。
じゃあ何が面白いのか?そう思うでしょ。

ただありふれた日常を書き綴る。本来描かれない場面にこそ筆を執る。
狩猟の栄光と理不尽な死を隣り合わせた日々を生きるハンターにとって、
これほど難しいことはないわ。
だって、生き抜くための情報や少しでも強い武器の素材の方がハンターには大事ですもの。
狩りの腕を上げるにつれて、狩猟にかかる時間を一分一秒縮めるのに躍起になったりだとか、
あらゆる手法を用いて楽にモンスターを狩ることだとか。それらに命を費やすハンターがほとんど。
狩りの喜びや世界の素晴らしさ。その泥臭さや残酷さ。
その日常を想うハンターは意外に少ないのよ。…わかるの。私もハンターだったから。
この本のページをめくると忘れてた自分の日常を思い出せる。そんな気がするの。

なぁに?あなたも興味が湧いてきた?ふふん、隠さなくてもよろしい!
貸してあげるから是非感想聞かせて。あ、でもお礼は弾んでちょうだいね?あはっ、冗談よ。
もしかしたら、この本があなたのハンターとしての人生を変えることがあるかしれないわ。
なんてね!そうそうタイトルは……


「オオカミの狩猟目録」よ。


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砂煙の舞踏会・前篇

酒場

「僕はいつものココットミルクねー。
 食べ物は、今日のオススメでっ!」

「私はモヒートを。」

「…私は、遠慮しま」

「えっと、こちらのレディにはファジー・ネーブルをお願い。
 全部、ムスタさんのツケでね♪」

「では、遠慮なく頂きます。」

「ねぇさんさすが。」

いつもの酒場の、いつものテーブルを賑々しく囲んでいたのは、
ヴォルフ、ヴィエネッタ、リディアの三人。
受付嬢は彼らの注文を伝票に書き留め、末尾にはそこに姿のない“ムスタディオ”の名を記した。
いそいそとカウンター内に戻り注文を読み上げた頃、ヴォルフの肩を誰かがポンと叩いた。

「誰のツケだって?だれの!」

少々の怒気をもらすその台詞の主は、一人のギルドナイトだった。

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日々の狩猟記録や、狩りに纏わるお話を綴っています。
重弩を用いた攻撃支援術専攻。

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