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2020-09

若き狩人よ、油断するなかれ

ハンターは何時でも狩りの準備を怠ってはならない。
特にガンナーは弾が生命線。そういう意味では薬類よりも余程大事なものであると言える。
弾の切れたヘビィガンナーなど転がるだけの石ころに過ぎない。
例え、依頼人やギルドガードが“安全”と言い切る狩場であっても、彼らの所見に
全てを委ねてはならない。自分の身を自分で守るのは最低限のこと。
いつ誰かに襲われるかわからない危険と、常に背中合わせなのがハンターだからだ。
そう、特にこんな嵐の夜は…。


今回の依頼は雪山草の納品。採取ポイントはすでに把握している。
つい懐かしくて、あれだけガウシカのエサを量産して途方も無く歩き回ったのだし、
雪山の名を冠するだけあってそこら中に自生している。

私は、遥か頭上から氷柱が襲ってきそうな氷の洞窟を抜け、山頂の手前に位置する広場に出た。
広場の中央にはガウシカの群れがたむろしていて、食事を摂ったり角を絡ませてじゃれあったり…
そこには普段見ることのできる雪山の景色が広がっていた。
谷間から吹き込む雪風を避けるように、静かに揺れる雪山草の群生を視界の端に捉えた。
私はポイントに取付いて膝をつき採取を始めた。
その内、吹雪が少し和らいできたようで真白い視界が少しずつ色付いてきた。
山が奏でる轟音も穏やかになり、吹き抜けの先の岩肌まで見えた頃、ガウシカたちが騒ぎだした。

ガウシカたちは何かに怯え、身の危険を自他に示すような声色で鳴いている。
これは草食種が危険を感知したときの合図であり、ハンターはそれを聞き逃すことはない。
なぜならば、それは大型モンスターの接近を意味するものだからである。
流れる冷気が生温さを帯びはじめ、鼻腔を流れる空気にも少しずつ血の匂いが混じる。

ガウシカたちが一斉に駆け出すと、広場の中央に影が現れた。
私は握っていた雪山草をポーチに放り込んでボーンシューターを担ぎ直し、
影に向かって走り出した──。

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アルビノな山道

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私は今、山道を駆け降りている。
傾斜が急だろうが氷っていようが何だろうが、とにかく全力で駆け降りている。
それは今この時分、私の命が「何者か」によってすり減らされているからという理由に他ならない。
「何者か」とは今回の依頼の品物、“フルフルベビー”である。

フルフルベビーはその名の通りフルフルの幼体。
地中の大食漢と称されるだけあって大変食欲旺盛で、その上、摂食行動をしないとすぐに弱ってしまう。
しかも、フルフルベビーは(成体も同様だが)生きているエサしか口にしないグルメ。
そのため、こうして腕に噛みつかせ血を啜らせながら鮮度を保ったまま納品ボックスに入れるのだ。
依頼主はこの珍妙な生き物をハンターに捕獲させてどうするのか?
私が聞く話では、なんと貴族が珍味として食べるらしい。きっと夜会のテーブルにでも並べるのだろう。
私たち一般のハンターが食すことはまずないが、
もし興味があるなら山菜爺のところに土産として持っていくと良い…。

フルフルベビーからしてみれば、食ってやろうと噛みついたのに、
生け捕りにされてまさか自分が食べられるとは夢にも思うまい。
ミイラとりがミイラにとはこのことか。
ちなみに、ロックラック領の主に凍土で見られるギィギは、フルフルベビーの近縁種とされていて
見た目も良く似ているが、私はギィギの方が可愛いと思う。成体はアレだけどね。

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しかしながら、文字通り自分の身を削らなくてはならないこの依頼を初めて受けたときは、
仕事とはいえハンターになったことを後悔したのは言うまでもない。
ハンターズギルドでもこの方法以外にフルフルベビーを捕獲、運搬する手立てはないとのことだが、
もっと良い方法があるだろ!とツッコミを入れたくなったのは私だけではないはずだ。

さて、ゴールが見えてきた。
ポポの親子が水場にしている湖のほとりを抜けて、小坂を上がれベースキャンプだ。
目当ての赤い箱の前に立ち止まった私は、右腕にしっかり噛みついたフルフルベビーを掴み、
肉に食い込んだ無数の小さい歯を丁寧に、それでいて慎重に剥がしていく。……よし。
じたばたと暴れまわる依頼の品を納品ボックスに放り込み一息ついた。まだ一匹目だけどね!
まあ、私くらいのベテランとなればフルフルベビーに気をとられることもなく、
山頂から最短ルートで帰ってくることは容易だ。ふふん♪

「あれ?なにか忘れているような…。」

私はふと何かを思い出し、徐ろにアイテムポーチの蓋を開けた。
底にはミドリの玉と素材玉、ドキドキノコがキレイに敷き詰められており、揃ってこちらを見上げている。

……。

モドリ玉セット、用意してあったんだったぁぁぁあああ!!!

日陰に積もる霜と夢

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「あぁ、もぉ!またやっちゃった…orz。」

私は葉と茎だけの不格好な雪山草を眺めて、真白い溜息を付いた。
うなだれる私を目に留め、不思議そうに近寄る一頭のガウシカ。
気付いた私は気まぐれに、採れたての不格好な雪山草を「ほれ」と差し出してみた。
するとガウシカは、確かめるように鼻で撫でるようにクンクンとしてから葉一枚、また一枚とむしゃむしゃ食べてくれた。
その様子が、まるで私をなぐさめてくれているようで可笑しくて、思わず微笑ってしまった。

雪山草は採取するときにちょっとしたコツがいる。
まず周りの氷った土をほぐし柔らかくしてから根の方からそっと引く。
力任せに引き抜こうものなら、茎が折れて根が地面に残ってしまうのだ。
折ってしまえば品として値が付かないので、納品することはできなくなる。

そんな繊細な山菜なのに、こうして厚化粧の大地にしっかり根差している。
それはちっぽけな人間である私たちハンターが、
強大なモンスター相手に果敢に挑むのと同じなのかもしれない。

今日活躍しているハンターの多くが、この日陰でかじかむ手を伸ばし雪山草を摘んだ。
それはきっと初仕事で、狩場で見るもの全てが輝いていた。
自分はこういうハンターになりたい。まだ見ぬたくさんのモンスターと出会いたい。
それぞれが夢を抱き想いを馳せながら、今の私と同じように不格好な雪山草を量産したのだ。
此処はそんな始まりの場所。

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ダイヤモンドダストをもう一度

ガチャガチャ…あった、あったわ。
うーんやっぱりボーンシューターはコレよねぇ。美しいわ…(うっとり)。
他の武器種は下取りしてもらって、この子の強化資金にあてましょう。
猟装は適当に…レザーライトとグリーンジャージーでいいわね。
あとはカラの実、ハリの実、ピッケルに虫あみをポーチに詰めてっと。
よし、準備おっけー!

え?どこに行くのかって?見て分かるでしょ狩りよ狩り。
私、普段はお店やりながら物書きしてるんだけどね。
思い出したように、たまにこうやって狩りに出るのよ。
まあ店番はオトモのナツたちがしてくれるし、
最近は創作活動にも行き詰まってるし…コホン、なんでもないわ。

あら、あなたも狩場をみたいの?
そうね、私も一人じゃ淋しいし…良いわ、着いていらっしゃいな。
私、ジュジュ=メーベルトが深雪の狩場を案内するわ。

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日々の狩猟記録や、狩りに纏わるお話を綴っています。
重弩を用いた攻撃支援術専攻。

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