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2012-06

アルビノな山道

P2G-018

私は今、山道を駆け降りている。
傾斜が急だろうが氷っていようが何だろうが、とにかく全力で駆け降りている。
それは今この時分、私の命が「何者か」によってすり減らされているからという理由に他ならない。
「何者か」とは今回の依頼の品物、“フルフルベビー”である。

フルフルベビーはその名の通りフルフルの幼体。
地中の大食漢と称されるだけあって大変食欲旺盛で、その上、摂食行動をしないとすぐに弱ってしまう。
しかも、フルフルベビーは(成体も同様だが)生きているエサしか口にしないグルメ。
そのため、こうして腕に噛みつかせ血を啜らせながら鮮度を保ったまま納品ボックスに入れるのだ。
依頼主はこの珍妙な生き物をハンターに捕獲させてどうするのか?
私が聞く話では、なんと貴族が珍味として食べるらしい。きっと夜会のテーブルにでも並べるのだろう。
私たち一般のハンターが食すことはまずないが、
もし興味があるなら山菜爺のところに土産として持っていくと良い…。

フルフルベビーからしてみれば、食ってやろうと噛みついたのに、
生け捕りにされてまさか自分が食べられるとは夢にも思うまい。
ミイラとりがミイラにとはこのことか。
ちなみに、ロックラック領の主に凍土で見られるギィギは、フルフルベビーの近縁種とされていて
見た目も良く似ているが、私はギィギの方が可愛いと思う。成体はアレだけどね。

P2G-017

しかしながら、文字通り自分の身を削らなくてはならないこの依頼を初めて受けたときは、
仕事とはいえハンターになったことを後悔したのは言うまでもない。
ハンターズギルドでもこの方法以外にフルフルベビーを捕獲、運搬する手立てはないとのことだが、
もっと良い方法があるだろ!とツッコミを入れたくなったのは私だけではないはずだ。

さて、ゴールが見えてきた。
ポポの親子が水場にしている湖のほとりを抜けて、小坂を上がれベースキャンプだ。
目当ての赤い箱の前に立ち止まった私は、右腕にしっかり噛みついたフルフルベビーを掴み、
肉に食い込んだ無数の小さい歯を丁寧に、それでいて慎重に剥がしていく。……よし。
じたばたと暴れまわる依頼の品を納品ボックスに放り込み一息ついた。まだ一匹目だけどね!
まあ、私くらいのベテランとなればフルフルベビーに気をとられることもなく、
山頂から最短ルートで帰ってくることは容易だ。ふふん♪

「あれ?なにか忘れているような…。」

私はふと何かを思い出し、徐ろにアイテムポーチの蓋を開けた。
底にはミドリの玉と素材玉、ドキドキノコがキレイに敷き詰められており、揃ってこちらを見上げている。

……。

モドリ玉セット、用意してあったんだったぁぁぁあああ!!!

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日々の狩猟記録や、狩りに纏わるお話を綴っています。
重弩を用いた攻撃支援術専攻。

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