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2020-08

若き狩人よ、油断するなかれ

ハンターは何時でも狩りの準備を怠ってはならない。
特にガンナーは弾が生命線。そういう意味では薬類よりも余程大事なものであると言える。
弾の切れたヘビィガンナーなど転がるだけの石ころに過ぎない。
例え、依頼人やギルドガードが“安全”と言い切る狩場であっても、彼らの所見に
全てを委ねてはならない。自分の身を自分で守るのは最低限のこと。
いつ誰かに襲われるかわからない危険と、常に背中合わせなのがハンターだからだ。
そう、特にこんな嵐の夜は…。


今回の依頼は雪山草の納品。採取ポイントはすでに把握している。
つい懐かしくて、あれだけガウシカのエサを量産して途方も無く歩き回ったのだし、
雪山の名を冠するだけあってそこら中に自生している。

私は、遥か頭上から氷柱が襲ってきそうな氷の洞窟を抜け、山頂の手前に位置する広場に出た。
広場の中央にはガウシカの群れがたむろしていて、食事を摂ったり角を絡ませてじゃれあったり…
そこには普段見ることのできる雪山の景色が広がっていた。
谷間から吹き込む雪風を避けるように、静かに揺れる雪山草の群生を視界の端に捉えた。
私はポイントに取付いて膝をつき採取を始めた。
その内、吹雪が少し和らいできたようで真白い視界が少しずつ色付いてきた。
山が奏でる轟音も穏やかになり、吹き抜けの先の岩肌まで見えた頃、ガウシカたちが騒ぎだした。

ガウシカたちは何かに怯え、身の危険を自他に示すような声色で鳴いている。
これは草食種が危険を感知したときの合図であり、ハンターはそれを聞き逃すことはない。
なぜならば、それは大型モンスターの接近を意味するものだからである。
流れる冷気が生温さを帯びはじめ、鼻腔を流れる空気にも少しずつ血の匂いが混じる。

ガウシカたちが一斉に駆け出すと、広場の中央に影が現れた。
私は握っていた雪山草をポーチに放り込んでボーンシューターを担ぎ直し、
影に向かって走り出した──。

P2G-021

現段階では勝利が極めて困難な宿敵と不意に遭遇させる。
新米ハンターの成長の糧とするために、村の長たちはそんな意地悪をあえてする。
私たちハンターは悔しさと己の無力さに打ち拉がれることになるが、敵は目の前の轟竜ではない。
真に倒すべき宿敵は自身の内に在るのだ。
砂を噛みながら幾度も立ち上がり、震える膝を一歩前にだして恐れを振り切ること。
そうして乗り越えられた者だけがハンターの高みを目指すことができるのであろう。

体当たりでも何でも良い、無理に付き合わず迂回しても良い。
ただ、感じた最初の「悔しさ」だけは胸に秘め、研鑽の日々を積み重ねよう。
やがてはそれが明日を生きるハンターの糧になるのだ。

今度は正式な依頼を受けてまた会いに来るよ。
さてと、また雪山草採取しなきゃね…。

P2G-011

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