2017-11

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砂煙の舞踏会・後篇

『ディアブロス2頭の狩猟 EXTRA』

街★★★★★★★
制限時間:50:00
指定地:砂原
主目標:ディアブロス1頭とボルボロス1頭の狩猟
狩猟環境:=

依頼主:第3王女の側近が放った斥候
依頼内容:

た、大変です!
角竜が一頭討伐されるや否や、興を御覧になっていた第3王女が、
興奮されたご様子で、新たに土砂竜をこの砂漠に放たれました…!
もはや、王女の暴走を止められるのは、あなた方だけ。
お願いです、狩人殿!!

*******************************************

アリ塚

「ハハッ!こりゃぁ粋なボーナストラックがかかったってもんだぜ。
さぁ姫、是非私めともう一曲…。」

ムスタディオは、そう言いながらリディアの手を取り、頭(こうべ)を垂れる。
その姿は、舞踏会でダンスを乞う騎士、そのものだ。
ところが、リディア姫は流れるようにその手を払うと、笑顔で答えた。

「ええ、ムスタさんお一人でどうぞ♪」

「ねぇさんさすが。」

そのやり取りを見ていたヴィエネッタが、すかさず姫を鼓舞する。
ダンスの申し出を、あっさりと断られた騎士ムスタディオは、
少し大袈裟に首を横に振ってはにかんだ。

「つれないなぁ。」

ヴォルフは、岩間に腰かけ、黙々と調合をしている。
村の漁婦が魚を拡げるように、小さな風呂敷の上に弾薬の素材を並べて、
砂が交じらないよう注意を払いながら、それでいて迅速に。
仕上がった弾を次々とポーチに移していき、店じまいになった頃、
ムスタディオが声をかけた。

「ヴォル、ターゲットの動向は?」

「うん、角竜は砂漠地帯を回遊中。土砂竜は浅沼地帯に離されたみたい。
洞窟前の平原地帯での合流を考えると、今の内に接触しておきたいね。」

「だな!おっし、急ぐぞー。ほらリジー!」

こうなると狩人はもう止まらない、とばかりに、
ムスタディオは、再びリディアの手を取ったかと思うと、一散に駆け出した。

「ちょっ…ちょっと、ムスタさん?!」

騎士は、半ば強引に、姫をダンスホールへと連れ出した。

「もぉ、しょうがないなぁ」

リディアは、嬉々としたムスタディオの顔を覗くと、
もうそれ以上は、口にしなかった。
無邪気な少年のような、今の彼には、何を言っても無駄だと思った。
それに、不思議と心の中に沸く感情が、自分の足を前に進めていた。
彼女もまた、狩人だからなのだろう。

2人のやりとりを見ていた、ヴォルフとヴィエネッタは、
顔を見合わせて、微笑った。

「さァ、僕らも行こうか。」

「らじゃりました♪」

こうして砂漠の舞踏会は再び幕を上げた。



*******************************************


洞窟

場面は、星屑と月の泪が、吹き抜けから零れる洞窟。
いつまでも谺する砲声の中に、双角を砕かれても尚、威厳を保った角竜が横たわる。

舞踏会が終わった物淋しさと、達成感に満たされた狩人たちは、
ゆっくりと、静かに引いていく狩りの余韻に、身を委ねた。

ムスタディオは、星空が望める吹き抜けの下に立ち、腰に差していた信号拳銃を
直上に掲げ、依頼完了をギルドに知らせる信号弾を撃った。
再び拳銃を腰に差し直すと、ポーチから煙草を取り出して火を点し、
煙を燻らせながら、彼は言った。

「おー、おもしろかったわぁ。」

ヴォルフが答えた。

「うん、やばいね。」

リディアは躯に走る心地良い疲労感に、「ふぅ」とその場に腰を下ろし、
天を仰いだ。額から頬に伝う汗が段々と冷たい雫に変わる。
銃士の経験がまだ浅い彼女にとって、この狩猟は壮絶を極めた。
だが、命を削るような滾る己の心を感じた瞬間があったことも、また事実だった。
ぼーっと星空を眺める彼女に、ムスタディオが跪いた。

「姫、そのままではお風邪を召されますよ?」

彼は、煙草を持つ左手を、自身の背面に回し、右手でブナハベストから
ハンカチを取り出して、彼女の頬に優しく押し当てた。

「え、ええ。ありがとう・・・。」

リディアの頬が、再び赤く染まったように見えたとか、見えなかったとか。

ヴィエネッタも、その場に腰を下し、ディアーカを抱いて目を瞑った。
頑張った相棒の背をよしよし、と撫でながら、今日の狩猟を振り返る。
狩りの後、彼女が必ず行う、儀式のようなものだった。

「(だいじょうぶ、これで明日も闘える。)」

ヴォルフは、キール・ロワイヤルを背負い直し、相棒の熱が引いていくのを
背中で感じていた。体のほてりが徐々と治まるように、砲身から熱が奪われていく。
この感覚は、いつ感じても、どこか淋しさを帯びる。

燃揺り、すり減る、蝋燭の篝火のように、狩りの熱が消えてゆくのを
拒むように、もしくは惜しむかのように、一握りの白砂をすくい上げると
少し涸らせた声で、唄を奏でた。

「Play the song

 We gotta be more strong so we believe our song

 It's like a morning glow and like a falling snow

 We gotta be more strong so we believe our song

 It's like a burning glow and like a rolling stone」



砂煙の舞踏会を締めくくる、狩人の唄。
吹き抜ける風が、手から零れ落ちる白砂を舞い上げ、
月の光を反射させて、まるで煌めく星屑のように瞬き、
彼らの夜を彩った。

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● COMMENT ●

初登場!

こんにちは~
初登場させていただいちゃいました♪
ありがとうございます(ペコリ

読んでいると物語の中に吸い込まれて、キャラクターと一体になった気がしました。
ただ、物語の中のリディアがかわいすぎて、照れるというか、困っちゃいます;

今度、ぼるさんの私に対する脳内イメージについて、ファジー・ネーブルなど
飲みながらゆっくり話し合いましょうね♪(もちろん、ムスタさんのおごりでw

ピーチとオレンジとお姫様>りじー

リジー、いらっしゃい!
こちらでは初めまして。

白狼の塒にようこそお越し下さいました。
当ブログ管理人のJuJuと申します。
どうぞゆっくりしていって下さいね^^

早速のコメントありがとう。
お待たせしちゃって申し訳ないです;
でも、ちゃーんと拝読してましたよー。

まずは、お褒めの言葉、ありがとう。
そう言っていただけると、書き手冥利に尽きます。

物語の中のリディアについては、僕のイメージをそのまま
キャラクターに落とし込んだものになっています。
(本人を照れさせたい目的もあったr(ry

あえて言えば、登場するドリンクなんかが実は、
キャラを象徴するものをセレクトしていたり。

リディアは「ファジー・ネーブル」。
ピーチリキュールに、オレンジジュースを加えてステアした、
ビルドタイプのポピュラーなカクテル。

女性らしい、ピーチとオレンジという素材を用い、
また、割合によってショートにもロングにもできるので、
色んな楽しみ方ができるし、沢山の人に愛されている。

どうだろ?なんだかリジーっぽくないかい?
まぁ、ヴォルフが勝手にオーダーしちゃってるんだけどね(笑

リディアがどんなカクテルを自分で選んでいくのか、楽しみにしてるよ!
というわけで、ムスタさん勘定頼むぜー。(笑

Harvest Dance

ぼるさん、こんばんは~!


私たちのパーティの場合、「全員が全力で楽しむ!」に尽きますね!


動画を拝見しましたけど、ひとりひとりがのびのびと自由に楽しんでいる
様子が収められていますね!

あと感じたことは、

ヴォルフは刻々と変わる状況を冷静に判断し、最適な立ち回りをし、


リディアはガンナーとして日が浅くとも双角に怯むことなく立ち向かい、


ヴィエネッタはじゃじゃ馬を器用に乗りこなし、前衛にて戦局を優位にし、


・・・むすたはヘンなとこで肉喰ってたなぁ(汗)

ま、まぁ、いつもの事だから許してあげて(笑)。
みんながどんどん巧くなっていくモンだから焦るわぁ(笑)
これからも、さらに腕を磨いてみんなに置いてきぼりにされないようにしないと!


このパーティで双角+土砂にチャレンジし達成できたことをうれしく思います!
たくさんの収穫がありました、ありがとう!

また、みんなで特別な狩りを楽しみましょう!

(おごり?w いいよ、安いもんだぜ!w

狩猟収穫祭>むすたでぃおさん

ムスタさん、いらっしゃい!
はい、こんばんはです~。

ひとつの狩りの話を、こんなにも熱心に語らえる仲間というのは、
本当に尊い存在なんだなぁって改めて思うよ。
最初は二人で始まった“収穫祭”も、今では盛り上がるようになったよねぇ。
これからも、特別な狩りが出来ることに、感謝を忘れないようにしたい。
心から、そう思うよ。

みんなの成長は著しくて、焦りもするけど(笑
やっぱり嬉しいものですな。
僕もみんなと肩を並べていられるように、頑張っていきますよーっ!

最後に。
ムスタディオの注文した「コニャック」は、
生産地、原料品種、蒸留法など厳しい規制が設けられた、
由緒ある伝統的なブランデー。

常に、“本物”を追い求める機工士に、ピッタリなお酒・・・。
ではないでしょーか♪

ムーさん、いつも悪いねぇ。
ネッタんが飲み終わったら、お勘定頼みます♪w

奢りなら 何杯でも・・・

お世話になります。ビエネッタです。
うう~ん 劇中のむーさんカッコ良すぎ!
いつもの部屋のノリが ゼツミョーに再現されてます?
拝読して 思わず笑ってしまいました。

そして 有難い動画の方ですが
自分のプレイを 初めて 客観的に見られる 機会を いただきました。
色々勉強になります~
見る度に あの時の高揚感が去来しますね♪
(・・・途中ねぇさんから2回粉塵もらってますが・・・)
ちなみにこの時 私が着ていたコートは、
ミント色に染め直してしまったのでー
『幻のキャラメル味』が 見られるのは この動画だけ!wwなんてね♪
それでは 失礼いたします!
“モヒート飲みたくなった”ビエネッタ でした。

キャラメルの包み紙とミントの葉>びえねったさん

ビエネッタさん、いらっしゃい!
こちらこそいつもウチのぼるがお世話に。(ぺこり

カッコイイでしょう?
おかげさまで皆さんに愛されて、自慢のキャラクターに
成長しつつあります。(笑
もちろん、ムスタさんに限らずメンバーの本人の良さを
表現したいと思ってますゆえ、普段のやりとりなど
細部にまで着目してもらえてるとうれしいねー。
もちろん、不快に感じる点は遠慮なくご指摘を。(でも大目には見てねw

いつもなら容赦なく過ぎ去る狩りの風景。
本来、動画を撮れる咸鏡を揃えるのは安易ではないと思うので、
少しでもみんなの役に立てるというなら、それは僕にとってもうれしい。
できれば、そちら側の小隊の狩りの様子もおさえておきたかったなー。
きっと良い連携が見られたのでしょうな(笑

その時に味わった高揚感や充実感は、その時だけのものだから
再びその熱に触れられる機会があるのはいいものだねぇ。
観て、そして狩り気に満ちるというわけですな!

おお!なんとキャラメルはもう味わえないのかー。
そういって動画の宣伝をしてくれるとは・・・。
お主も悪よのー。(違

“モヒートは”ご存じの通り、
ミントの葉が印象的なラムベースのカクテル。
色んなレシピで楽しむことが出来る厚みが魅力。
闘角士の好みだっただろうか?
素材・カラーから言っても、ネッタんには
この他には思いつかなかったよ。(笑

ロックラックのモヒートはライムと砂糖が多めなので、
氷が解けても長く楽しめるぜー。
だから飲みすぎちゃダメよ?w


さてさて、みんなコメントありがとう!
そして、なんでみんな名前がひらがななんだ!(笑

みんなのおかげで楽しく物語を綴る事が出来ました。
是非、またお付き合いくださいね~。
では、支払いをしてくれるムスタさんに感謝しつつ、
次の狩猟に胸を躍らせるとしますか♪


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日々の狩猟記録や、狩りに纏わるお話を綴っています。
重弩を用いた攻撃支援術専攻。

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